【中国ビジネス成功のカギ】信頼関係を築くために私が実践した5つのこと

目次

はじめに|中国ビジネスで最も大切なのは「信頼」

私は2011年〜2015年の間、繊維商社の中国の現地法人でマネージャーとして勤務していました。
中国市場で仕事を進める中で、何よりも痛感したのは、「信頼関係なくしてビジネスは進まない」という現実でした。

文化も言葉も常識も異なる中で、どのように現地の部下や取引先と信頼を築いてきたのか。
今回は、私が実際に駐在中に心がけていた5つの行動をご紹介します。


中国駐在時代に実践した5つの信頼構築の工夫

① 上から目線をやめ、共に考える姿勢を持つ

異国でマネージャーとして赴任した際、日本流の「指示する上司」をそのまま持ち込むのは危険です。
私は「部下と並走する」「一緒に考える」姿勢を大切にしました。

中国では、形式的な上下関係よりも「人として尊敬されるか」が重視されます。


② 指示より先に「理解と傾聴」を徹底する

指示の前に、「なぜそう考えたのか?」「困っていることはないか?」を聞くようにしていました。
部下の意見に真剣に耳を傾けることで、徐々に心を開いてくれるようになりました。


③ 成果だけでなく「プロセス」を一緒に喜ぶ

売上達成などの「結果」だけでなく、

  • 苦労した商談がようやく成立した
  • 工場の不良率が改善した
    といった“プロセス”に対しても、一緒に喜ぶようにしていました。

その積み重ねが「この人は分かってくれている」という信頼感につながったと感じています。


④ 小さな約束を必ず守る

「来週資料を送るね」「会議は15時に始める」といった小さな約束を100%守ること。
実はこれが、信頼構築の最短距離です。
文化が違うからこそ、こうした“積み重ねの誠実さ”が信用につながります。


⑤ ロジックより「情」を重視する場面を見極める

中国では、論理だけでは動かない場面があります。
「この人と一緒に働きたい」「応援したい」と思ってもらえる“人間的魅力”も非常に重要。

数字や計画だけでなく、「一緒に苦労した」「助けてくれた」という情的な記憶が、信頼の基盤になります。


中国で信頼が生まれる瞬間とは?

信頼とは、「あの人なら大丈夫」「一緒にやれる」という“無意識の安心感”です。
それは一朝一夕では生まれません。
でも、日々のふるまい・言葉・感謝の一言の積み重ねが、いつか相手の心を動かします。

私自身、「あのとき助けてくれてありがとう」と言われた瞬間のことを、今でも覚えています。


おわりに|信頼は結果ではなく、日々の積み重ね

海外ビジネスでは、能力や戦略よりも「信頼」がカギを握ります。
どんなに語学力があっても、どんなに経験があっても、信頼を得られなければ前に進めません。

これから中国、あるいは他国で働く方へ。
この5つの視点が少しでもお役に立てば幸いです。

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